ネットワークの更新によりデジタルエクスペリエンスを向上させたジョージワシントン大学

1821年に米国連邦議会の認可のもとに設立されたジョージワシントン大学は私立の研究型大学であり、ワシントンD.C.最大の高等教育機関です。同大学は、ワシントンD.C.に43エーカーにわたる2つのキャンパスを擁しているほか、バージニア州に研究者および大学院生のための施設を構え、3つのサテライトキャンパスを設置しています。

同大学では、キャンパス全体でのエクスペリエンス向上と、IT運用の簡素化に重点を置いて、無線インフラストラクチャの更新について評価を行いました。いくつかの選択肢を詳細に検討したのち、同大学はジュニパーのAIドリブンワイヤレスネットワークを導入することにしました。

概要


会社名 The George Washington University
業界 教育
使用製品 AP45AP12AP63EX4100EX4400Wireless(Wi-Fi)AssuranceWired AssuranceMarvis VNA
地域 Americas
ジョージワシントン大学の画像
お客様企業の導入事例の概要

6,847

バージニア州およびワシントンD.C.の3か所のキャンパス内の164の建物に設置されたアクセスポイント数

3か月

すべての場所のすべてのアクセスポイントの交換に要した時間

26,000

キャンパスでデジタルエクスペリエンス向上のメリットを受けた学生数

より迅速

Mist AIドリブンツールでネットワーク関連の問題を解決

課題

エクスペリエンスとサポート対応に影響する老朽化したインフラストラクチャ

ITチームは、技術的負債を解消してサービスを簡素化することを決め、モダンなクラウドマネージド無線ネットワークを提供する主要無線LANベンダーの評価を実施しました。

ジョージワシントン大学のネットワーク担当マネージャーであるジョン・ゾンダーウィック氏は、「優れたエクスペリエンスを提供し、AIと自動化の力によりネットワークの管理とトラブルシューティングを簡素化できる無線ソリューションが必要でした」と述べています。「現場で対応に当たるサポートスタッフが、トラブルシューティングをネットワークエンジニアリングチームにエスカレーションしなくても、自力でお客様の問題に対応できることが増えたのです。」

学生のエクスペリエンスも優先事項の1つでした。

ゾンダーウィック氏は次のように述べています。「自宅内では、どこに移動しても無線接続が切断される心配はありませんよね。学生には、キャンパスでも同じように安心して無線通信を使ってほしかったのです。」

現在の設計上の制約、および一部のインフラストラクチャの老朽化のせいで、キャンパスで学生に提供できるWi-Fiエクスペリエンスには限界がありました。同じ建物内でも階を移動するとしばしばWi-Fi接続が切断されていました。また、今日では学生がさまざまなデバイスをキャンパスに持ち込んで利用しますが、学生寮にはそのようなデバイスに対応してパーソナライズされたエクスペリエンスを提供できる無線機能もありませんでした。そのため、ITスタッフに多くのサポートリクエストが寄せられていました。

The George Washington University Challenge
ソリューション

複雑な環境に対応できるシンプルなソリューション

ジョージワシントン大学では、Mist AI™ドリブンのジュニパー無線LANソリューションを使用して、すべてのキャンパスの無線インフラストラクチャを更新することにしました。このプロジェクトは当初、無線のアップグレードのみに集中して作業を行う予定でした。しかし、展開当初からMist AIの力を実感することになったITチームは、プロジェクトの範囲を拡大し、キャンパス内のアクセススイッチも更新することにしました。

ジュニパーのアクセスポイントとスイッチは、Mist AIドリブンのJuniper Mistクラウドアーキテクチャと連動して、有線および無線環境全体のネットワークエクスペリエンスを最適化します。Juniper Mist Wi-Fi AssuranceとWired Assuranceは、いずれもクラウドサービスで、ネットワークの運用を変革し、自動化します。

ジュニパーを使用することで、ITチームはクライアントのサービスレベル期待値を設定し、事前対応的にネットワークを測定および管理して、大きな問題に発展する前に課題を見極めることができます。現場のサポートスタッフ、そして経験豊かなエンジニアのいずれも、Juniper Mistポータルを参照するだけで、いつでもネットワークの状態を確認できます。

ジュニパーの仮想ネットワークアシスタント「Marvis」は、信頼できるアシスタントです。ITスタッフが率直に質問を投げかけると、Marvisはわかりやすい回答を返してくれます。さらに、MarvisはITスタッフに代わって問題解決のためのアクションを実行することもできます。

ジョージワシントン大学のネットワーク、音声、データセンター担当ディレクターのアンディ・デービス氏は「ジュニパーのおかげで、高品質なユーザーエクスペリエンスを実現し、事前対応的に問題に対処できます」と述べています。「Mist AIとMarvisにより、問題解決までの平均時間を短縮することができました。」

The George Washington University Solution
成果

迅速な展開により短時間でWi-Fiエクスペリエンスを改善

ジョージワシントン大学では、教員や学生への影響を抑えるため、夏季休暇期間中に新しいジュニパーのネットワークへの移行を実施しました。

ゾンダーウィック氏は、「前回の更新では、アクセスポイントの半分を交換するに2年かかりました」と述べています。「それがジュニパーでは、6,847台のAPと50台のアクセススイッチをわずか3か月で交換できました。」

ネットワークエンジニアリングチームは、Juniper Mistポータルを使用してAPの事前構成を行い、スイッチ用の構成テンプレートを設定しました。オンサイトの設置チームは、ジュニパーのモバイルアプリを使用して、ジュニパーの各AP上のQRコードをスキャンするだけで、フロアプランマップ上の位置を含め、APのアクティベートを自動的に行うことができます。

設置担当者は、既存の取り付け用ブラケットを使用してAPを取り付け、写真を撮影してポータルにアップロードするだけです。RF環境にとっては課題となることが多い壮麗で歴史的な建物が数多く存在するフォギーボトムのキャンパスでも、導入は順調に進みました。

ジュニパーのネットワークは、同大学ではこれまで実現できなかった、自宅のように快適な無線エクスペリエンスを提供しています。建物やキャンパス内を移動しても、通話やアプリの接続が途切れることはなくなりました。サービスデスクは、直感的なツールで迅速に問題を解決できるようになりました。ネットワークエンジニアリングチームは、難しい問題についてより適切なインサイトを入手し、事前対応的に問題を解決できるツールを活用できるようになりました。

The George Washington University Outcome
ジョン・ゾンダーウィック氏
「少ないリソースでより多くのニーズに応えるために、ITが高等教育機関で価値を証明することが強く求められています。ジュニパーの自動化、API、他のツールとの統合のおかげで、私たちはその価値を証明できています。」
ジョン・ゾンダーウィック氏 ジョージワシントン大学、ネットワーク担当マネージャー

2023年9月公開