Customer Success Story
エネルギーおよび船舶ソリューションプロバイダーのMHBがAI対応の大規模ネットワークを導入
Malaysia Marine and Heavy Engineering(MHB)は、エネルギーおよび船舶ソリューションのリーダーとして世界的に認知されており、オフショアおよびオンショアの施設や船舶に幅広く対応しています。MHBは50年にわたる実績があり、世界中の石油ガス会社に統合型の複雑なソリューションを一貫して提供しています。MHBは、東南アジアで最大級のドライドッグを3施設、所有しています。
MHBは、ワールドクラスのテクノロジーを導入して、紙ベースの業務をデジタルワークフローに移行し、プロジェクトの完了を迅速化することを目指しています。同社は、ジュニパーのAIドリブンのネットワーキングを使用して、自社の巨大製作ヤードで高速かつ信頼性の高いコネクティビティを実現し、デジタル変革をサポートしています。
概要
会社名 | Malaysia Marine and Heavy Engineering (MHB) |
業界 | エネルギーと公共事業 |
使用製品 | AP32, EX2300, EX4650, EX4400, EX4100, Wireless(Wi-Fi)Assurance, Wired Assurance, Marvis VNA |
地域 | APAC |
500エーカー
マレーシア最大の製作ヤードと東南アジア最大級のドライドッグに高速で信頼性の高いWi-Fiを導入
デジタル化
インフラテクノロジーを刷新し、MHBの重工業/船舶ソリューションの変革をサポート
基盤
石油ガス業界の重工業のデジタル変革に対応
マレーシア最大の製作ヤードにコネクティビティを追加
MHBは、オフショア/オンショア石油ガス業界に、設計から、調達、建設、設置、委託に至るまで、幅広い建設/エンジニアリンサービスを提供しています。同社の多様なプロジェクトには、生産設備であるトップサイド、プロセスモジュール、タレット、浮体式海洋生産設備、ブイシステム、移動式海上備蓄施設の建設などがあります。MHBは、船舶の総合的な修理や改修にも対応しています。
数年にわたり石油価格が下落し、景気が低迷した後、同社は再び成長軌道に乗りましたが、同社の製作ヤードでは老朽化したテクノロジーを使用して紙ベースで業務を行っていたため、ビジネスニーズに対応できなくなっていました。
「AIやIoTをさらに導入して、インフラを変革する必要がありました」と、Malaysia Marine and Heavy EngineeringでICTの責任者を務めるラスラン・アヒーム氏は説明します。
デジタル変革を促進するために、MHBは、船舶修理プロジェクトの監視と追跡に対応する日常業務のチェックリストシステムなど、ワークフローのデジタル化をサポートするネットワークを必要としていました。高速で信頼性の高いWi-Fiは、予知保全用の機器のデータを収集し、重機の使用状況を最適化する基盤にもなります。
安定したネットワーク接続でワークフローを迅速化し、収益を促進
「当社の製作ヤードの面積は500エーカーに及びます」と、ラスラン氏は語ります。「何もない広大な空間にWi-Fiアクセスポイントをどのように設置するのか考え出す必要がありました。」
プライベートLTE/光ファイバーネットワークで、MHBの製作ヤードとデータセンターをシームレスにつないでいます。製作ヤードとドライドック全体をカバーするために、MHBはジュニパーのアクセスポイントを使用して、すべてをプライベートモバイルネットワークインフラに統合しています。これらのジュニパーのアクセスポイントとスイッチが、Mist AI™ドリブンのJuniper Mistクラウドアーキテクチャと連動して、ヤード上とオフィス内のMHBのスタッフに最適化されたネットワークユーザーエクスペリエンスを提供しています。
ITチームは、ネットワークユーザーエクスペリエンスを可視化し、事前対応的に問題を把握、解決するために、Juniper Mist Wi-Fi Assurance、Mist Wired Assurance、仮想ネットワークアシスタント「Marvis」など、ジュニパーのAIドリブンネットワーキングツールをすぐに活用するようになりました。ITチームは、ジュニパーを使用して、ユーザーやビジネスワークフローに影響が及ぶ前にネットワークに関する問題を解決しています。
AI対応のインフラでスマートテクノロジーへの道を切り開く
Wi-Fiは、船舶修理の監視と追跡に使用されているMHBのデジタル形式の日常業務チェックリストシステムの基盤となっています。MHBは、作業納期の短縮と船舶業務の精度の向上を目指しており、デジタル化の勢いを持続させて、修理作業の精度と正確性をさらに向上させ、修理プロセスの効率化を図ることを計画しています。
「ジュニパーネットワークスを採用するまでは紙のチェックリストを使用しており、クライアントへの納品前に作業の最終的な承認を得るまで7、8日かかることもありました」と、ラスラン氏は述べます。「Wi-Fi接続によって承認サイクルを短縮して、迅速に作業を完了できるようになりました。作業を迅速に完了できればできるほど、より多くの船舶を引き受けて、より多くの収益を上げることができます。」
MHBのジュニパー製ネットワークは、24時間365日業務を継続するうえで不可欠な要素です。コネクティビティを確保することで、プロジェクトをスケジュールどおりに進めることができます。「1つの石油ガス設備を建設するのに2~3年かかり、スケジュールは厳しい状態にあります。ネットワーク障害によってワークフローに何らかの遅延が発生し、プロジェクトの納入が予定より遅れると、莫大な経済的損失につながる可能性があります。
ラスラン氏は、次のステップとして、コネクテッドスマートデバイスとIoTセンサーをクレーン、トラック、機械類などの装置に追加し、これらの装置の使用状況と場所を最適化することを検討していく予定です。「当社には強力なネットワークインフラがあるため、こうしたスマートテクノロジーを活用できるようになりました」と、ラスラン氏は語ります。
2023年9月公開