Customer Success Story
ServiceNow社、Mist AIでネットワークの変革をスタート
業績を大きく伸ばしている企業は、ハードに働くのではなく、スマートに働いています。デジタルワークフローの最先端企業であるServiceNow社は、企業の生産性向上をサポートする、合理化された設定可能なワークフローを採用することで、この変革を生み出す原動力となっています。2004年の設立で、デジタルワークフロー市場のトップに位置しており、その財務的、社会的、企業的側面のリーダーシップにおいて高い評価を得ています。
75の拠点と、22,000人以上の従業員を抱える同社は、自社のワークフローを調査した結果、自社のビジネス変革を加速させるうえでネットワークの自動化が必要であることが分かりました。自社のネットワークを次世代のフルスタックの有線、無線、SD-WANソリューションに移行するため、ジュニパーと提携しました。
概要
会社名 | ServiceNow |
業界 | SaaSサービス |
使用製品 | AP43, AP45, EX4400マルチギガビット, EX4650, セッションスマートルーター, Wireless(Wi-Fi)Assurance, Wired Assurance, WAN Assurance, Marvis VNA |
地域 | Americas |
60%
ネットワークの設備投資/運用コストを削減
90%
従業員が報告する無線関連の問題の減少
50%
フルスタックの有線、無線、SD-WANのネットワーク展開の迅速化
従業員の接続性、生産性、安全性を維持
ServiceNow社は、すべてゼロから成る野心的な目標「2030年までに稼働停止ゼロ、インシデントゼロ、ネットゼロ」を掲げています。これらの目標を達成するため、クラウドベースのソフトウェア、インフラ、サービスにより、100%の可用性と卓越したユーザーエクスペリエンスを実現する、ネットワークの自動化を進めています。
ServiceNow社のインフラおよびオペレーション担当バイスプレジデント、ヴェンカト・ラクシュミナラヤナン氏は次のように述べています。「当社は、お客様中心のエクスペリエンス実現への道しるべを探していました。当社の技術スタックの要素に障害が発生することがあっても、ユーザーを混乱させたくはありませんでした」
ラクシュミナラヤナン氏は、ServiceNow社が現在抱えているネットワークの課題の多くが自動化によって解決されることを期待しています。たとえば、設計とDay 2のオペレーションの複雑さ、可視性の欠如、設定管理の限度、高価なハードウェアとサポートコスト、ネットワークのオーバープロビジョニングといった課題です。
ServiceNow社は大規模なメリット達成を見込んでいます。LANとWANが変革されれば、データセンターのフットプリントが大幅に減少します。スイッチポートが使用されなくなり、運用コストと設備投資が削減され、展開時間が短縮されます。
目標の達成には、データセンターを閉鎖し、あまり使われていなかった有線ネットワークを廃止し、クラウド管理されたネットワークに移行する戦略的計画が必要でした。
クライアントからクラウドまでの自動化
ラクシュミナラヤナン氏は次のように話します。「ジュニパーとMist AIが、将来のネットワーク構築に役立っています。当社は、ゼロタッチプロビジョニングでハードウェアの変革を成し遂げました。プラットフォームを接続し、クライアントからクラウドへの可視性を実現することで、素晴らしいユーザーエクスペリエンスをお届けできるようになりました」
ServiceNow社の新たなネットワーク設計では、ジュニパーセッションスマート™ルーターをエッジに配置し、同社のグローバルオペレーションをインターネット、クラウドサービス、ビジネスアプリケーションに接続しています。セッションスマートルーターで動作するJuniper SD-WANのトンネルフリーアーキテクチャは、従業員の生産性を維持するうえで必要なアプリケーションパフォーマンスを実現し、帯域幅の利用を最適化することでコストを削減します。
ServiceNow社のオフィスに設置されたジュニパーのアクセスポイントとスイッチが、Mist AIによって動作するJuniper Mist™クラウドアーキテクチャと連携して、ネットワークのエクスペリエンスを最適化します。Juniper Mist Wi-Fi Assurance、Wired Assurance、WAN Assuranceは、ネットワークの運用を自動化します。ジュニパー仮想ネットワークアシスタント「Marvis」は、Self-Driving Network™アクションを備えた会話型アシスタントです。無線、有線、SD-WANの各ドメインで運用を合理化し、エクスペリエンスを最適化します。
ServiceNow社はまた、Juniper MistのAPIを活用してインフラのオペレーションを自動化しています。サービスリクエストカタログ、インシデント管理、変更管理の各ワークフローは、Juniper Mistクラウドアーキテクチャと統合されています。
よりスマートでシンプル、AIドリブンのネットワークで大きな成果を上げる
ジュニパーの有線、無線、SD-WANのフルスタックネットワークへの移行作業は13か月に及び、ServiceNow社に劇的な成果をもたらしました。30もの拠点が、レガシーネットワークから最新のAIドリブンネットワークに移行しています。
これにより、たとえば、現在のモバイルファーストの環境でオーバープロビジョニングされたスイッチの関連コストが削減されました。ジュニパーで有線ネットワークの規模を最適化することで、ポート密度が60%削減されました。
AIOpsの導入により、サポート業務のワークロードが軽減されました。「ジュニパーを導入してすぐに、無線関連の問題が90%も減りました」とラクシュミナラヤナン氏は述べます。
ServiceNow社は、ジュニパーの導入を進めて、無線、有線、SD-WANを整備することで、継続的に運用コストを削減しています。実際、導入にかかる時間が50%短縮されています。
以上により、ネットワークの設備投資/運用コストが3年間で60%削減されると見込まれています。ジュニパーのネットワークは、二酸化炭素排出量を大幅に削減することでServiceNow社の持続可能性における目標達成を後押ししています。
ラクシュミナラヤナン氏が最も誇りにしていることは、従業員エクスペリエンスが向上していることです。
同氏は次のように話します。「ラップトップからアプリケーションまでの可視性、セルフサービスの合理化、パフォーマンスの向上を実現することができました。当社の従業員は、お客様がよりスマートかつ迅速に、より良く働くうえで必要なサービスとサポートを行うことができます」
2023年10月公開