Crown Castle社、Juniper 400Gで5Gを実現

Crown Castle社は、米国における共有通信インフラの大手プロバイダで、5Gを実現するために必要とされるインフラ構築の最前線をけん引している企業です。各無線キャリアは、Crown Castle社が全国展開する基地局、スモールセル、ファイバーを利用して、加入者が希望し、収益性の高い新しいビジネスモデルとなっている5Gサービスを行っています。  

Crown Castle社は、5G向けのインフラを整備するため、Juniper 400Gルーティングおよびセキュリティで、全国のネットワークをアップグレードしました。これにより、安全で信頼性の高い5Gを、より多くの人、企業、コミュニティに展開できます。

概要


会社名 Crown Castle
業界 電気通信
使用製品 PTXシリーズMX Series
地域 Americas
Crown Castle社の画像
お客様企業の導入事例の概要

6,000

400Gbpsで接続されたセル基地局ネットワークの数(2023年6月時点)- 数万の基地局を継続的に設立

400G

投資を有効活用しつつ、伝送ネットワークおよびエッジネットワークで容量を拡大

解消

米大手モバイルプロバイダの5G導入スケジュールを守るうえでのサプライチェーンの制約

~85,000

米国で展開しているファイバー網のマイル数

課題

サプライチェーンの制約が非常に厳しい中、顧客の5G展開を止めることはできない

Crown Castle社は、無線キャリア顧客の計画に対応するため、厳しい5Gサービス導入スケジュールで事業を行っていました。 

顧客の大がかりな5G計画に対応するには、ネットワークの容量をアップグレードする必要がありました。Crown Castle社は、ジュニパーのネットワークを10年以上にわたって利用しており、既存の全国バックボーンで400Gに移行したいと考えていました。一方、サプライチェーンの世界的な供給不足が、ネットワーク展開に影響している中、大規模なネットワークアップグレードを継続的に行っていました。これを実現するために、ジュニパーのサプライチェーンチームの協力とスキルにより課題を解消しました。

Crown Castle Challenge
ソリューション

400Gをスケールアップおよびスケールアウトする

Crown Castle社は、伝送ネットワークおよびエッジネットワークを400Gに最新化しました。5Gの厳しいニーズに対応するため、伝送ネットワークにJuniper PTX10008ルーターおよびJuniper PTX10001-36MRルーターを導入しました。アーキテクチャのスケールアップとスケールアウト用に400G PTXルーターを最適化したことで、ネットワークインフラを継続的に、シンプルかつ効率的に展開できます。

Crown Castle社のネットワークアーキテクチャ/戦略担当ディレクター、ザック・フランシス氏は、「PTXルーターにより、従量制を導入し、スループットを拡大して、お客様のニーズと新しいユースケースに対応します」と述べています。

基地局のスループットを向上させるため、既存のJuniper MX480ユニバーサルルーターにMPC10-Eラインカードを追加しました。大規模かつ高密度のMX480ルーターは、最大9 Tbpsのスループットで、15の400GbEインターフェイスと75の100GbEインターフェイスに対応することで、長期的に投資を有効活用できます。

ジュニパーとCoreroのDDoS防御共同ソリューションで、巧妙化しているうえに数が増えているDDoS攻撃から、ネットワークと顧客を守ります。CoreroのMXルーターで稼働するCorero SmartWall Threat Defense Director(TDD)ソフトウェアが、リアルタイムでDDoSを検知し、ラインレートで緩和します。

Crown Castle Solution
成果

5Gに対応する準備が整い、エッジコンピューティングのビジネスチャンスへの体制が整った

Crown Castle社は、スケジュールが厳しく、サプライチェーンに課題がある中、顧客の5Gサービス導入に対応するため、ネットワーク容量を拡張しました。Juniper PTXルーターにより、今後想定される800G以上のニーズに備えています。「ジュニパーのルーターは、国内のバックボーンおよびエッジメトロに対する、安全で信頼性に優れた投資です」とフランシス氏。

拡張現実、仮想現実、IoT、自動運転などのイノベーションを顧客が行う中、エッジコンピューティング戦略に対応するために400Gネットワークも利用できます。こうしたイノベーションは、大量のデータをリアルタイムで転送し、処理する必要があります。

フランシス氏は次のように話します。「当社はエッジ分野において、独自の地位を築こうとしています。物理的なインフラが整いました。お客様のワークロードニーズを解決するために、光回線、不動産、スペース、電力、400G容量での適切な接続が、分散コンピューティングに必要です」

Crown Castle Outcome
「Juniper 400Gルーティングにより、安全かつ広帯域幅のコンピューティングインフラを整備し、お客様の会社、運用担当者、ハイパースケールネットワークのニーズに対応します。」
ザック・フランシス氏 Crown Castle社、ネットワークアーキテクチャ/戦略担当ディレクター

2023年11月公開